「モダニティ」の社会学理論



「モダニティ」の社会学理論とは、「モダニティ(近代)」や「近代化」とは何だったのか。それを社会学理論の学説と現実の歴史的事実や変化やとの往還を通じて解明し、現代世界の歴史的位置を照らし出そうという研究です。現在模索中のテーマで、将来10年以上を予定している長期的なプロジェクトです。私のこの問題への関心は、学部生時代に卒論のテーマとしてとりあげたタルコット・パーソンズの学説研究(特に高城和義先生の解釈に依拠した)に発するもので、そういう意味でも「長期的」な研究テーマといえます。

ドイツの社会学者アンドレアス・レックヴィッツの研究で論じられている「自由主義(ブルジョア的)近代→組織化された近代→後期近代」という近代化の発展段階図式を基軸に据えようと考えています。これはドイツ社会構造史における「組織資本主義」の概念、それを踏まえたラッシュ/アリーの「脱組織化された資本主義(disorganized capitalism)」などの議論をもとにしているものと思われます。日本の学者の研究でいうと、山之内靖が唱えていた「階級社会→システム社会→ポストシステム社会(呼び方は色々あるが)」とも関連してくるでしょう。

とりあえず、参考文献リストをあげることにします。



(工事中)